ピンチをチャンスに！！

いつの時代もピンチをチャンスに変える人たちはいる。今日は僕らの話ではない。街にあるカフェとガラス屋さんの話だ。

僕が住む人口約１万人の町にカフェは数件ある。このコロナ騒ぎでどの店も閉めている中、一軒だけ開けている。通常、僕はそのカフェには行かない。が、今は好きなカフェが閉まっているので、その開いているカフェに行っている。

ガランとした町にカフェが空いているだけで元気付けられる。数週間前、久しぶりにそのカフェに入ると、店内はいすどころかテーブルまで隅っこに畳まれて、店内は閑散としていた。カウンター越しにオーダーし、30代後半の白人店員と何気ない会話を交わした。話していくうちに彼がオーナーで数ヶ月前にテイクオーバーしたばかりだとわかった。翌日、僕はまたこのカフェでコーヒーを買った。その翌日も。日毎に彼の店は忙しくなっていた。

僕はこの状況下でなければ、彼の店には行かなかっただろう。話すことで彼と親しみになり、応援したい気持ちも芽生えただろう。一旦、ここで根付くとコロナ後に僕は彼の店に行かなくなるか？　答えは簡単、行くだろう。関係性が成り立ったからだ。彼はこのピンチの中でそれまで彼の店に行かなかった沢山の街の人に知ってもらえて　つまりでほぼ無料で宣伝に成功した。

この町のガラス屋さんも同様だ。今、コロナ対策として色んな店がレジカウンターのスタッフと来店客の間にアクリル板を取り付けている。経営者の中には欲しくても、どこでオーダできるか分からない人もいる。そこでこのガラス屋さんはアクリル板を車に積んで一軒一軒、町の店をまわった。その場で取り付けてくれると言う有難い計らいもあり、店のオーナーたちは即答でお願いした。

弊社にもこの状況下であってもやれることはある。生き残れるかどうかの厳しい時代に突入した今、心配するだけで、何も行動を起こさず、指をくわえて成り行きに任せるだけでは生き残れない。これからもチームの絆を信じて前進していきたいと思う。